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SSD や NVMe で絶対にやってはいけない『禁止行為』 Prohibited Acts |株式会社アークブレイン
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SSD や NVMe で絶対にやってはいけない『禁止行為』
こちらは、「インテル® SSD(Solid State Drive)」をお使いになる場合の技術的な解説ページとなります
SATA AHCI SSD から、NVMe SSD へ
AHCI と NVMe の仕様の違い
インテル® SSD 535、540、730 シリーズ(M.2、SATA AHCI) と 750 シリーズ(NVMe)の比較
インテル® SSD NVMe のドライバー
インテル® Data Center Tool と インテル® SSD Toolbox
PC と NVMe を接続する方法(HHHL / U.2 コネクタ[SFF-8639])
物理 PCIe NVMe SSD のインストール手順
NVMe の OS ブートに対応したマザーボード・リスト(インテル® SSD 750 シリーズ)
SSD や NVMe で絶対にやってはいけない『禁止行為』


■『ハイブリッド スリープ』や『休止状態』の設定をすると、SSDの寿命は極端に短くなります
 PCを一定の時間使用していませんと、まず「ディスプレイの電源」が切れ、ディスプレイが節電モードに移行し、50W程度あった消費電力が、1W程度以下の消費電力になります。
 更に、設定された時間が経過しますと、「スリープ状態」に移行し、メモリの内容は保持されますが、 DDR4メモリを採用した最近のインテル® 第6世代プロセッサー以降のPCであれば、何と1Wを切る消費電力に落ちます。
 標準では通常設定されていませんが、Microsoft® Windows® 7/8.x/10 には、『休止モード』という、『スリープ』より、更に節電可能なモードがあります。
 『休止モード』に入りますと、メモリの内容を、HDDやSSDの[hiberfil.sys]というシステムファイルに保存し、メモリへの電源供給を切ってしまいます。
 『スリープ』時に、万が一、電源の供給が切られてしまいますと、電源復旧時に、PCが元の状態に復旧することはできなくなってしまいます。

コントロールパネル システム セキュリティ
電源オプション バランス(推奨)
プラン設定の編集 プラン設定の変更:バランス
電源オプション:詳細設定 ハイブリッド スリープ、休止状態

 しかしながら、『ハイブリット スリープ』を有効にしておきますと、『スリープ』時でも、『休止』状態と同じように、メモリの内容を、[hiberfil.sys]にバックアップしますので、電源供給が切られても、元の状態に戻ることができます。
 何かと『ハイブリッド スリープ』や『休止状態』は、メリットがありそうに見えますが、しかしながら、SSDにとっては、非常に命取りとなってしまう恐れがあります。

 SSD の S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)情報の中には、総書込量(ホスト/NAND)という項目があり、 今までに、PC(ホスト)からSSDに対して、何GBの書込みがあり(総書込量 ホスト)、実際にSSDのNANDという種類のメモリーに書き込まれた総量は何GB(総書込量 NAND)という情報が記録されています。
 サーバー向けのSSDの場合は、総書込量(TBW:Tera Byte Written)という項目がはっきりと明記されていますが、一般個人ユーザー向けの安いSSDには、ほとんどのものはこの項目を発表していません。
 インテル 540s Series SSD の場合、以下の Product Specification(仕様書)で、総書込量の記述があります。
http://www.intel.com/content/dam/www/public/us/en/documents/product-specifications/ssd-540s-series-spec.pdf
 少し分かりにくい表現ですが、1日に40GBのホスト書込みを平均的におこなった場合であれば、インテルの5年間の限定保証があるということになります。

40GB x 365日 x 5年 = 73 TBW
20GB x 365日 x 5年 = 36.5 TBW(120 GB SSDの場合)

ここで、1年を365日として計算していますが、個人ユーザー向け製品の場合は、土日は使用しないということを前提で計算することもあり、それを考慮しますと、
40GB x 260日 x 5年 = 52 TBW
20GB x 260日 x 5年 = 26 TBW(120 GB SSDの場合)
というような総書込量(TBW)となります。

一方、データセンター向けの2.5インチ MLC SSDである インテル DC S3520 (SSDSC2BB240G701) の 耐久性評価 (書き込み上限数 Endurance Rating (Lifetime Writes)) はなんと 599 TBW にもなります。
https://ark.intel.com/ja/products/93012/Intel-SSD-DC-S3520-Series-240GB-2_5in-SATA-6Gbs-3D1-MLC
サーバーに使用するSSDは、同時に何十人、何百人もの人がアクセスしますので、 もし個人ユーザー向けのSSDを使用してしまいますと、あっというまに寿命になってしまいますので、十分ご注意願います。

CrystalDiskInfo 総書込量(ホスト/NAND)
総書込量(ホスト)15TBW に対して、総書込量(NAND)は57TBW と、かなり大きな値となっています。
ホストからの読み取りや、初回の書込みは、ページ単位(通常4KB)で処理できるのに対して、上書きの書込みや、消去はブロック単位(512KB×N)でおこなうため、このような数値になると考えられます。


■『休止状態』をサポートしないようにする方法
PCには、一般的に8GBとか、16GB位のメモリが搭載されています。
16GBのメモリを搭載した場合、[hiberfil.sys]は、12GBの大きさがあり、実際のメモリの使用量にも依存しますが、『ハイブリッド スリープ』や『休止状態』になるたびに、 最大12GBものデータが、PCからSSDに書き込まれてしまいます。
1日に、40GBの総書込量を想定していますので、『ハイブリッド スリープ』や『休止状態』になる度に、SSDに書込みがありますと、あっという間に、1日の想定書込み量に達してしまい、 SSDの寿命がどんどん短くなってしまうということは、容易に想像ができると思います。


管理者権限で、以下のコマンドを実行して、C:\hiberfil.sys をなくし、休止状態にできなくしてください。

powercfg.exe /hibernate off

このコマンドを実行後は、Windows のメニューから、『休止』の項目が全て表示されなくなります。
もし、休止状態をサポートしてしまいますと、休止状態に入るたびに 数ギガ(搭載メモリの1/3程度の大きさ)の書込みが発生し、SSDの寿命が極端に短くなってしまいます。

■仮想メモリの最小化
Microsoft Windows PC の仮想メモリの容量設定は、デフォルトでは、
「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理する」
という設定になっています。

もし、PCのメモリ不足が発生した場合、仮想メモリを使い始めますが、大量の書込みが発生し、SSDの寿命を短くしてしまいます。
そのため、本PCでは、最低推奨値(200~800MB程度)に制限してください。

SSDやNVMe を搭載したPCは、『ハイブリッド スリープ』や『休止状態』の設定は行わないようにして、無駄なデータ書き込みを減らし、寿命を延ばすことを配慮していただきたいと思います。



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